就活現場を振り返ります

こんにちは。しばらく更新していないにもかかわらずほぼ毎日誰かしらがブログに足を運んでくれていたようで、彼らの人気ぶりを伺うことができます。


私事ですが18卒の就活生でして、半年近くヲタクと就活生の2足のわらじを履いて現場に企業に東奔西走しておりました。しかし就活に対するモチベーションはわりと低めで、インターンシップは遠い・お金は出ない・興味ないというトリプルコンボ、学内セミナーもほぼ参加しない、内定者からの話って言われてもそういう人達とはまず住む世界が違うから…といった考えの持ち主でした。そんな感じだったので平穏無事でとんとん拍子の就職活動になるわけがなく、人生イージーモードで適当に生きてきた自分の心が折れる日々を送っていました。が、どうにかこうにか乗り越え、先日無事に企業から内定を頂くことが出来ました。

就活でタイトになるので就活1本で頑張ります現場行きませんヲタク辞めます(;_;)……ということは私には出来ず、普通に現場に足を運んでペンライト振って特典会も参加してました。今しかない推しの輝きを求め現場にいる時はそりゃ~~幸せで“無い内定ニート予備軍”であることを忘れさせてくれました。さすがに遠征の飛行機内で隣がガチガチの就活生だったときは泣きそうになったけど。正直内定が一生来ないと思っていたので高収入そうなブラックなことでも始めようかと血迷っていた時期もありましたがなんとか人の道を逸れずに生きて行けそうです。



そこで就活現場を経験し、言いたいことが!出来たんだよ!(ガチ恋口上風にどうぞ)
なのでまとめてみました。たいしたことは言っていないのでふーーーんくらいで大丈夫です。

お金は貯めとけ

これはもう大声かつ太字で強調したいですね。お金がないと動けないし精神的余裕がなくなります(マジで)。お金は貯めておいて損はない!!就活にはお金がかかります。交通費、大量のES郵送代、勉強代、食事代や時間つぶしのカフェ代etc.遠方になればなるほど、数をこなすほど多くかかります。さらにヲタクも続けていくとなるとプラスで現場アデノ交通費、遠征費、グッズ代、雑誌円盤代etc.無料のアイドルなんていませんので。貯金を切り崩したり親に頼み込んだりしました。金欠学生なのでアルバイトに力を入れたかったですが、就活の予定がいつ入るか分からないのでうまくシフトに入れず薄給で火の車でした。(融通を効かせてくれたことは感謝しています)見かねた両親から就活用に援助をしてもらえるようになり、ここで素直に就活に回そう…となればいいものを、現場に行ったりCDをドカ買いしたり生写真を上限買うためにちょっと多めに就活援助代を貰うわたし。お母さんごめんなさい!!出世払いで返します!!金銭的余裕があると心の余裕も生まれます。「就活ってなにしたらいいか分かんない」と思っている方、とりあえず今から貯金を始めてください。

単位は確保しておけ

そうは言ってもお金なんてすぐに貯められないよ!給料は推しのATM!!っていう方にはこちらをお勧めします。大学生の皆さん、単位、足りてますか?本業は学生とはいえ就活の時期になると就活優先になります。その際3年のうちまでに単位を取り終えていれば大学の講義のせいで就活できないとか就活のせいで講義に出れないといった事案を防ぐことが出来ます。面接でも単位は残ってますか?と聞かれても、残りは4年次必修の科目だけですと言えるので「もしかしたらこの学生は内定を出しても単位が足りずに卒業できないということになりかねない」と不安を持たせることが無くなります。また就活があってもなくても平日現場に足を運びやすくなり遠征も時間を気にせず行えます。

就活はDDじゃダメ

この場合のDDはドルヲタ用語「誰でも・大好き」ではなく「何処でも・ダメなんだろうな…」の略です。これは実際に自分が長く陥っていたもので、面接選考で落とされると理由も分からないために自分の人となりが否定される感覚を強く受けてしまい、自分はダメなんだとだんだん自己否定が強くなり、どうせまた落とされると思いながら面接に向かうのでその気持ちが伝わってしまい案の定落され、また自己嫌悪……という非常に悪い連鎖が出来てしまいました。こればっかりはほんとうに気の持ちようで。常に目の前の企業に対してオンリーユー!オンリーユー!ⓒKMB の気持ちで臨むことが大切だと感じました。

百聞は一見に如かず、

現場が多いグループのヲタクをしていると、TLに流れる行けなかった日の現場レポにニヤニヤしながらもその場にいたかったー!という感想が出てくることがしばしば。文章では現場の空気や表情は分かりません。就職活動も同じで、気になる企業の説明会にはなるべく足を運びましょう。出来れば貸し会議室みたいな場所じゃなくて本社や自社開催が良いです。在宅で○○ナビの写真や文章で満足せず、直接現場(企業説明会)に行くことで印象が良くも悪くも変わります。この子ネットで見る画像より現物の方がかわいいかっこいい!っていう事案ありますよね。それです(?)自ら足を運ぶことで確かな情報となり他との比較検討材料になったり志望理由の1つに組み込んだりすることが可能になります。やっぱり御社だな~!みたいなこと言える企業に巡り合うために、お金と時間を惜しまずかけていきましょう。

趣味・ライブに行くことでも大丈夫

面接でよく聞かれる「趣味は何ですか?」という質問に答えが戸惑う皆様。ノノ← 自分も何答えたらいいか迷ってましたが、そのまま答えていました。素直過ぎて推しの生写真を炙って食べる事です()とか、推しのターンで誰よりも早くペンライトを高速回転させる事です()とかはアウトですが、この質問の意図はおおかた、仕事等で受けるストレスの解消手段はあるか?切り替えられる手段を持っているか?です。自分は「ライブに行くのが趣味です。ライブで元気をもらい、明日も頑張ろうという気持ちにさせてくれます」みたいなこと言ってました。行く頻度や好きなグループは聞かれたら答えてました。さらに「日本各地にファンの方がいるのでその方たちとの交流も楽しみの一つです」と加えることでコミュニケーション力があるんだなと思わせられるテクニック。リアルより知り合いが多いツイッターってすごい(こなみ)あと自分はちょこちょこ遠征してたので旅行も好きって言ってました。グループワークで地方の就活生に「去年そこ行きました!」とか「今度その方面行こうと思ってて~」と話のタネになったので会話しやすかった、気もします。但し、金融系や官公庁系のお堅い業界では、ヲタクをしていることに対して良いイメージを持たれない社員の方もいらっしゃるみたいなので、言えそうな雰囲気かどうか見極めることも大切かも。

イベント系の企業は見てて楽しい

ライブやイベントに行くのが好きで、企画とかプロデュースとか楽しそうだし芸能人に会えるかもしれない…そんな夢のあるイベント会社も興味あるな~って人は多いはず。かくいう自分もそうで、実際にイベント興行系の企業を何社か見ていました。特にA社(仮名)は、自分が見たことある参加したことあるイベント等を多く手掛けており、説明会で見た紹介VTRだけでも知ってる!すごい!!と猛烈にインパクトを受けるのを覚えています。自分の好きな業界に、楽しいって気持ちを持ちながら就活するのは他のドルヲタ就活生さんも実践していたようです。だがしかし、いざ就職する!となると、ヲタ活と並行していくことはほぼ難しいです。なぜならイベントを打つのは365日ほぼ休みは無く、イベントの設営や運営、企画プレゼン…を加味すると非常に多くの時間を企業に捧げます。仕事にやりがいを感じたい!って人にはうってつけですが、イベントに参加する側の方が楽しい!と思っている人は辞めといた方が無難かなと思います。おまけに採用人数が少ないので枠が狭い。採用人数10人以下もざらですし、A社は説明会に参加するための記述エントリーでふるいにかけられました。
でも、イベント系の企業は筆記試験が個性的で本当に面白かったです。来る東京オリンピックのオープニングセレモニーをプロデュースしてください、とか。2017年下半期にブームになりそうなものについてという記述に我が推し・超特急をごり押ししておいたので早いところ見つかってほしいです。



また、自分がいかにして過ごしてきたか、ヲタクと就活のワークライフバランス(???)をまとめました。いちドルヲタの独断と偏見に満ちた目線になりますが、ちょっとした参考になればと思います。スペックとしては関東在住文系学生、主現場はスターダストのメインダンサーバックボーカルグループ超特急、彼らが所属するEBiDAN(恵比寿学園男子部)。あと異種ですがお笑いコンビ・しずるです。



<12月>
就活:0
現場:3(超特急愛す。inWonderland神戸・代々木、ケチャップナイト幕張)
周りではインターンシップをしていた友人もいましたがゼミナールのメイン活動が12月まであったのでそちらを優先していました。その活動がひと段落して向かった愛す。両公演。代々木公演でTrans NIPPON Expressツアーが発表され就活と被ってる日程に絶望しながらも、最終日(8/8)までに就職先を決めようと心に決める。

<1月>
就活:1(学内合同ゼミナール)
現場:1(超特急の超新年会1部)
大きなことといえば、年明け早々足の手術を受けました。その日は一人でまっすぐ立つことが出来ず階段すら登れないほどの痛み。一時は諦めかけていたものの、(無駄に良番だったせいで)行きたい執念が捨てられず父親にこっそりお願いして術後4日目にオールスタンディングの新年会へ強行。この時期にはほとんどの先輩方が内定を頂いていたので様々な業界の就活話を聞いていましたがあまりイメージはわかなかったような……。とりあえず最低限必要な卒業単位をここで確保。

<2月>
就活:4(セミナー3、1DAYインターンシップ1)
現場:1(しずる単独ライブ)
志望業界(この時の第一志望は広告・出版系)のセミナーがあったので行くものの、周りの勉強量や志望度の高さに既に差をつけられる。その後に寄った超特急のコラボカフェ内でうたうたいの情報解禁がなされパフェを吐きそうになる。しずるの単独ライブで次は夏にやりますと言われ、その頃までには就活終わってるだろうな~と安易に考えていた。甘っちょろかったなと今となっては思う。

<3月>
就活:17(説明会14、選考1、就職セミナー2)
現場:2(うたうたいVol.3~Sweet Vox~、Z!P春フェス
3/1に求人情報が解禁され大手就職活動支援サイトでひたすらエントリーを行い、月半分以上就活に割く集中期。合同説明会、個別説明会、ESの〆切と多くのものに追われていました。都内まで電車で1~2時間、交通費もかかるので「せっかく都内に行くなら色々行かなきゃ!」となるべく説明会を回すように心がけるも、集中力が切れ人事の目の前で寝る冒涜。さらに就職セミナーから現場といったダブルヘッダーも始める。ヲタクはやめられなかった。

<4月>
就活:14(説明会9、選考4、就職セミナー1)
現場:3(PrizmaXフリラ@テラスモール湘南、超特急フリラ@代々木第二体育館、超特急ツーショット会)
3月に続いてひたすら企業説明会!!SE〆切!!選考!!と就活真っ只中。にもかかわらず超ネバギバDANCEのCDを担ぎながら就職セミナーに挑み、代々木のフリラに向かうという本業を見失うスケジュール。圧迫面接に廃れた心を渋谷の大看板に浄化してもらい活力に変えた。

<5月>
就活:6(説明会1、選考5)
現場:3(超特急TNE横須賀・静岡、超特急ツーショット会)
GWは息抜きで現場~ではなく、就活資金を集めるためにバイトバイトからのバイト。そして私のTNEツアー開幕!だったのに横須賀公演に向かう電車の中で本命第一志望のからのお祈りメールをもらい心がバキバキに折れながらの現場参戦。友人宅に泊まり話を聞いてもらう&ツーショット会というメンタル回復スケジュールだったので何とかなったけど。現場が無かったら泣いて過ごしていただろうから御社は超特急に感謝してください。選考に集中するために説明会をあまり入れていなかったのに選考落ちが続出し、持ち駒が減っていく焦りを無い内定組と傷を舐め合うことでごまかす。

<6月>
就活:13(説明会9、選考4)
現場:3(DISH//フリラ@ラゾーナ川崎、超特急TNE武道館・福岡)
3/1にエントリーした企業は6月で全て落ちました。フリラ直前にお祈りメールを頂いたり、記念すべき武道館公演の日に自宅に届いた選考落ち封筒の開封実況をされたり、周りがどんどん就職先を決めるのに自分は何もない……と暗黒期。何事にもやる気が起きず無の境地。しかしグループ活動を怠らずファンにも口外せず大学受験を成功させた推しから「自分に負けない事!」と力強い言葉をもらったり、自らの誕生日に夢への大きな一歩を踏み出した推しの姿に勇気をもらったりしてなんとか再生。今決まっている現場以外行かないという気持ちを持って(但しその決意数日後に発表されたエビライには即申し込む意志の弱さ)心機一転、志望業界の幅を広げて新たに新卒紹介会社に登録。イベントや選考に向かうもなかなか芽が出なかった。街中で19卒向けのイベントのポスターを見かけるようになったのが個人的につらかった。

<7月>
就活:8(説明会3、選考5)
現場:2(しずる単独ライブ、超特急TNE愛知)
自分が申し込んだところは気持ち良いくらいに選考に落ちるので、新卒紹介会社に紹介されたところに行くようになる。説明会で受けた筆記試験の出来なさに焦り銀魂の映画前に慌てて勉強。就活資金が底をつきかけたりしたことから、今進んでいる選考以外は動かないと決める。就活でお金が無くなったので鈍行列車と夜行バスで名古屋まで往復。意外と安く行けることが分かったのでまた実践したい。

<8月>
就活:2(説明会1、選考1)
現場:4(EBiDAN the LIVE 1日目、超特急TNEフォーラム、ハイタッチ会、めざましライブ
※内定承諾出すまでの現場

現場と大学のアルバイトと社長面接とというハードスケジュールを経て、内定を獲得した月。エビライ、フォーラムのチケットを立て続けにドタられるも、ご縁があってどちらも無事に参加することができました。本当に楽しかった!年末に持っていた希望・TNEツアー最終日に内定をゲットした状態で参戦することは叶わなかったのですが、内定通知が出ていたのは8/8(郵送で1日ズレていた)だったので、まあいいかなと思っています。業種は当初の第一志望業界ではなかったので未練はちょっとあります。でも今後自分が生きていくうえで何に重きを置くか考え、それを一番実現できそうな場所が良いと思って選びました。



結論としましては、

毎月現場に行っても遠征しても就職は決まる!


……なんですが要領のいい人はもっと早く、現場に多く行きながらも第一志望の業界に決まっていたりしたので自身の詰めの甘さや管理力の低さ愚かさに改めて気づかされました。
18卒は売り手市場で3月解禁時にすでに内定を貰っている人がいたりゼミの中で内定を持っていない方がマイノリティになったりTLで早い段階から春から社会人になります!みたいな同世代のフォロワーのツイートを多々見かけ勝手に肩身の狭い思いをしており、焦りとか不安とかめちゃくちゃありました。けれどまあなんとか乗り切れてよかったです。

この記事を通して新卒紹介会社に登録しよう!ともヲタク我慢して就活一本で頑張れ!とも就活よりもヲタ活を最優先しろ!と言いたいわけではありませんし、そうは思いません。現場を絞って満足のいく企業を決めた人もいます。自分は今までの傾向から就活一本で行くと絶対に心が荒むと思っていたので無理のない範囲で現場に行くようにしていました。現場で同じ就活生である同志と情報交換したり就活の先輩方にお話を聞いてもらったりできたことが自分の支えになったのは事実です。その節は本当にありがとうございました。何よりも推しから元気をもらい明日も頑張ろう、という活力をもらえる事は精神安定剤に繋がります。でも現場を減らす!と決めてから少しずつ道が開けてきた気もするので、そういう覚悟をどこかでしなきゃいけないのかなと思います。



長くなりましたが読んでくださってありがとうございました。とりあえず年末年始のアリーナツアー*1が決まったので、卒論を積極的に燃やしていきたいと思います。

*1:ご乗車お待ちしております!http://bullettrain.jp/tour2017-2018/