一等星が消えてから

本当はもっとポジティブな更新をしたかった。TEFBツアーが楽しかったこととか、推しがソロでゲストにお呼ばれされたからダイマしたいなとか。


それは本当に、青天の霹靂。


2017年1月16日。

bullettrain.jp

推しが、グループから脱退する。


第一報はファンクラブからだった。「皆様に大切なお知らせ」ちょうど前日あたりに博多のHMVで問題があったから、いつもみたいにマナーが云々みたいなことかな~って気持ちでリンクをクリックする。そこに書いてあったのは予想を裏切る文章。

超特急1号車コーイチが脱退。理由はグループ活動の方向性の違い。脱退時期は調整中。次のシングルとアリーナツアーは6人体制。本人からのコメントは一切なし。代わりにリーダーのリョウガさんのコメントがあった。7人でやっていきたかったが、本当にどうしようもなかった、胸が張り裂けそうだ、申し訳ない。

状況が飲み込めなくてページをスクロールし直して、けれど一字一句同じ文章が載っていて、強い衝撃を受けて動悸がした。冷や汗が出た。頭の中で理解が追い付かない。なんでどうしていみがわからない。急いでTwitterのタイムラインを見るとそこには自分と同じような驚きと動揺と悲痛と戸惑い。


最初に思ったことは“なんでこんな大切な事をリョウガさんに言わせたんだ”という気持ち。公式サイトやニュースサイトが続々と報じてきたが、本人からの言葉はどこにも一言も載っていなかった。どうして大切なことを、自分の口から言わないのだろう。リーダーが矢面に立たされ続けることが分からなかった。それこそ、この前日に卒業を発表したももクロ有安杏果さんが直筆メッセージを出して番組に生出演してニュースサイトでコメントをしていたことと比較しては対応の差にひどく落ち込んだ。

次に思ったことは“今までの言葉は全部嘘だったの?”という悲しみ。1/8に放送されたレギュラー番組「超特急の撮れ高足りてますか?」(以下トレタリ)にて“(超特急に8人目のメンバーが入るとしたら?というテーマで)本心としてはこの7人で東京ドームに行きたい”そう言い切っていた。超特急は未来だと言ってくれた、先頭車両半端ないって思わせたいって、その発言が嘘だったのか?今まで残してくれたものはどこまで本心?コーイチの夢は超特急で叶えられなかったの?ソロでやりたかったの?超特急を歌で支えると言ってくれたのは?城ホ公演で泣いていたのもそういうこと?どうして何も言わないの??


その日1日はずっと虚無感に包まれた。不幸中の幸いで、アルバイトのシフトが長時間入っていたから労働中は考えなくて済んだけど、ふと時間が空くと考えてしまって先輩方に心配されて更に泣いた。次々と上がる脱退についてのネットニュース。タイムラインは当然お通夜で、励ましてくれるヲタ友の言葉に支えられつつも、「コーイチが脱退する」という現実は変わらないから苦しくて切なくなった。そして夜、メンバーがブログを更新した。先陣切って更新してくれたリョウガさん、支えてほしいと普段は見せない面を見せたカイさん、俺は止まらないからと綴ったユーキさん。脱退、という言葉は不本意的な事でもあるから良い更新は無いと覚悟していたけれど、引っ掛かるのは「真実は僕らしか知らない」「憶測でしかない」「どうしようもなかった」この言葉。どうしてヲタクには本当の事を知らせてくれないんだろう?事実を隠す必要性は?コーイチはメンバーと何も話さずにいなくなってしまったの?引き留めようとしてくれたんじゃないか?本当はどう思っているの?極めつけはバックボーカルで共に歩んできたタカシくんの更新。脱退することが直前まで知らされなかった不本意のような書き方。初めて撮ったツーショットを載せ、「本音を言うともう一度2人でうたいたかった」「もっと成長するから見守っててな」え?メンバーはもうコーイチに会えないの?不謹慎だけど、今生の別れみたいな、死んでしまったみたいな言いまわし。確かに超特急のコーイチはいなくなった。でも、見捨てるように去るなんて無責任なことする人じゃないよね?辞める理由も、売れないバンドの常套句で。今のブランドも捨てなくてはならないほどだったの?その日は本当に鬱で、朝が来れば夢から醒めて、皆ごめんなー嘘やでーーってあの関西弁と憎い笑顔で言ってくれると思いながら眠りについた。

しかし1日経ち2日経ち、今もなおコーイチのコメントは出てこない。本人からの言葉があれば受け止め方が変わるかもしれないと期待していたのに、現実は冷たくて。考えすぎて発症した胃痛で苦しむ私をよそに、アルバイトのシフトは組まれているから出勤しなくちゃいけないし、内定先からの手つかずの課題を終わらせなきゃいけないし、メンバーに個人の仕事が次々と決まっていき、超特急6人体制でのCDシングル情報の詳細が解禁された。こうして世界は進んでいき、超特急コーイチという存在が過去になる。騒がれたネットニュースも新曲情報に塗り替わった。コーイチは、吉野晃一は、今何を思っているのか一言でいいから聞かせてほしい、という切実な気持ちは浮かばれないまま彷徨っている。ぽっかりと空いた心の隙間を埋めるようにTwitterへ気持ちをだらだらと吐き出し、情緒不安定にタイムラインを荒らす。自傷行為に近い。喪失感と怒りと悲しみと軽蔑と擁護と考察と自己嫌悪、自分の中で生まれる様々な人格が互い違いに現れてくるから、疲労感も桁違いであった。Twitter見なきゃいいじゃんって思ったけど、見ないと部屋で1人で苦しくなるのがしんどくて手が伸びた。フォロワーの皆様、大変申し訳ありませんでした。




ここから記すことは全て憶測です。真実は本人たちにしか分からないのなら、ヲタクは憶測でしか物事を考えられないし、あるものを都合よく解釈させていただく。言いたい事まとまらないけど本人に言えないのならこうしてネットの海に投げてしまうしかない。他のヲタクがどう思ってるか知りません。憶測です。



コーイチがこんな形で脱退することは、本人もきっと不本意なんだと思う。誰も得しない辞め方するような人じゃない。


いつ辞めたいと思ったんだろう。うたうたいvol.3で自作曲を披露してから?吉野晃一チャンネルが伸びたから?様々なアーティストに触発されてソロでやりたい思いが強まった?好みもしない曲を歌い続けることが苦痛だったのなら自らの手で変えることも出来たはずだろうに。超特急コーイチをやりつつ、吉野晃一名義で活動することは不可能だったのか。コーイチには、AAAの日高光啓さんがSKY-HI名義でアリーナを埋めたり、関ジャニ∞渋谷すばるさんみたくアイドルは顔だけと言われたくないという信念で音楽活動したりするような、そんな姿を期待していた。吉野晃一が認められていく中で、自分の音楽のホームは超特急です、と言ってほしかった。それこそ、うたうたいの時に思った「超特急コーイチが吉野晃一の夢を叶えたように、吉野晃一の活動が超特急コーイチに還元される」未来がほしかった。まあ本人は超特急コーイチありきの吉野晃一、が嫌だったのか分からないけど。今このタイミングで辞めることは無いと思う。

深読み班は、この時のこれって…?と様々な考察をしている。大阪城ホールでの涙、最後だと知った上の言動、2018年の目標、ツアータイトル、セットリスト、パンフレットやポストカードのコメント、作詞したthe end for beginningの歌詞……考えたらキリがない。けれど、点と点が繋がっていくたびに落ち込んだ。TEFBツアーが本当に素晴らしくて、もっと大きい会場で見たいと純粋に思っていたし、思わせてくれたのは間違いなく7人の超特急。その超特急を脱退、しかもメンバーを悲しませるようなやり方で去った事が不可解。本当にそんなことしたかったのかな。でもこの幕引きはおかしい。TEFBの作詞でこだわった点は、超特急の今の気持ちを書いたと言っていた。けども考察してみると、コーイチの終わり、始まりを意味していそうなダブルミーニングな歌詞。その歌詞にメンバーが納得しユーキさんが振り付けをいれて作った曲。もしこれが本当ならコーイチさんヤバい。超特急の、じゃなくて自分の気持ちを昇華させるための歌だったの?強調していた”許せばいい”ってコーイチの事を?自○行為にメンバーや大人を巻き込むな!!(口が悪いですよ)

平静を取り戻しつつある今、脱退したことについて理解はしてきた。新曲は6人体制だしランダム封入トレカは6種だし次のツアーでペンライトに黒が出ることは無いんだろう。今回はそうで、これからもきっとそう。そうして6人の超特急が進んでいこうとしているなら、置いていかれるわけにはいかない。

でも、やっぱり、脱退する事と理由を隠す事についての納得は出来ていない。

今日も様々な意見がTwitterには溢れる。その中には当然コーイチを貶すものもある。「去り方が最低すぎ」「一瞬でも推してたことがバカみたい」「好きだったことが気持ち悪い」「推してた事実が黒歴史になる」「自分の推しをこんなに悲しませたことが許せない」その言葉を見つけると、自分の中で申し訳なさややるせなさが生まれた。好きな人が私の好きな人のせいで悲しくなるのは耐えられないし、好きな人に私の好きな人が悪く言われるのも耐えられない。私の好きなコーイチが悪者扱いされるのは耐えられないけども、私の好きだった超特急を悲しませたコーイチはたとえ推しとて許せない。この繰り返しだ。誰も得しない、負の連鎖だ。

夢を見過ぎたし、見せられ過ぎたのかもしれないなあ。超特急のメンバーは、顔もキャラクターも衣装も考えていることもバラバラで、でも夢の東京ドームという同じ目標に向かって走っていた。困難にぶつかってもみんなで乗り越えて、一緒に行こうよと手を差し伸べてくれて、どんどん大きな舞台に上がっていって、もっと行ける!って思わせてくれた希望の光。その光を一瞬で崩したのが、よりによってメンバー、しかも推し。あんまりだ。キラキラ輝く眩しい存在達に負の感情を背負わせて、不本意とはいえ傷つけて去ったことは変わらない。7人と8号車で超特急。それは歌詞やパフォーマンスにも溢れている。1!でペンライトを挙げるのとか、名前が入った歌詞とか、コーちゃん!てコールとか、コーイチカリョウガタクヤユーキユースケタカシやで!って美しくハマるMIXとか、その曲たちをこれからどういう気持ちで見ればいいのだろうか。超特急は7人と8号車。にこのまま永遠に捕らわれて、6人時代の幕開けを迎え入れるのが不安だ。それほどまでにこの7人で天下を取ってほしかったと改めて思い知らされる。7人が良い、7人じゃなきゃだめ、7人=100%。呪縛すぎる。本当に許せない。




ブログはコーイチ以外全員更新された。ごめんなさいと何度も謝るタクヤさんにこちらが謝りたくなった。何もしていない、むしろ被害者の1人だろうに。そして最後、ユースケくんが記したブログは、どのメンバーよりもストレートに刺さった。今や超特急の代表曲になっているバッタマンのパフォーマンスをすることに思い悩んだ時に勇気づけられた人、音楽への意識が高く夢を形にするその姿を尊敬していた、自分の夢や希望をいっぱい詰め込んだ「超特急です!!!!!!!!」の歌詞を最初に伝えた、本当のお父さんのような存在。それがユースケくんが思う最大の幸せの7人でいられる時間を奪った張本人。悲しかっただろう。私なら生涯恨むかもしれない。それでも、ユースケくんは、コーイチがどうしようもなく好きなんだって。

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ああそうだよ、結局私もコーイチが好きなんだ。許せないとか思っても、好きな気持ちは変わらない。最終的には推しを贔屓してる。ほんとコーイチ推しってどこまでもコーイチに甘い。コーイチの事が好きだから嫌いになりたくなくて、好きだからこそ許したい。好きだった時間は何物にも代えられないし私が見てきたコーイチはいつもかっこよかったし、超特急と同じ夢を見れていたと思うから。コーイチ推しするのしんどくない?って聞かれたこともある。ブログの更新率低いし写真写り悪いしイメージカラー黒だからカラチェンで軽量化できないし口上は短いしバッタマンの1!が早すぎて最初あげられなかったし接触の対応は他に比べたら良くなかったかもしれない。それでも、私は、コーイチ推しだと今も胸張って言える。誰よりも音楽に真剣で、ステージに立つことに喜びを感じ楽しそうにパフォーマンスして、キラキラ輝いていたし、他推しを打ち抜く姿とか、最前よりも2階3階の観客に構って、アリーナのスタンド最上部に誰よりも駆けあがっていくところとか、ご飯をとっても美味しそうに食べてるところとか、聡明でロマンチストで、恥ずかしがり屋だけどいざという時は頼れる信頼感があって、つられてしまうような笑い声と甘く優しい歌声のギャップに何度も支えられて、とにかくかっこよくてかわいくて、プロフィール欄がえげつなくて、シンプルに歌もダンスも上手い人。世界中どこ探してもいない。ヨシノコーイチサイコーイチって言いまくってただけだけどTwitterや現場を通して日本中に友達が出来た。思えばFCに入ったのも、飛行機や夜行バスに一人で乗って遠征してまでライブを見たいと思ったのも、ショッピングモールで半日近く待っていたことも、接触云々よりも1位にしたい!ってCDを沢山買ったのも、推しにとって恥ずかしくないようにと身なりを多少なりとも気にするようになったのも、全部超特急がはじめて。推しを見つけて約3年、短くも濃い時間の中には数えきれない思い出があって、本当に沢山の事に感謝しているんです。バカみたいに思い出が詰まっている超特急コーイチという存在。そのコーイチを笑顔で送り出したかった。他のメンバーにもそうであってほしかった。もっと大きなステージに連れて行ってあげたかった。黒ペンライトで照らし続けたかった。城ホが最後だと分かっていればもっといろんなことが出来たんだと思う。叶わない願いだけが浮かんでは消えていく。


コーイチの本心を知りたい。コーイチの気持ちが今どこにあるのか。このままだと言い逃げっていうか消息を絶って行方をくらました状態だ。何処にいるの?生きてる?連絡をメンバーの誰ともとっていない可能性もある。グループだけじゃない、同期や先輩、可愛がっていた後輩からの言葉も届いていますか?最悪の事態は考えたくない。今ここにいます(海外の写真)とか、ソロ活動めっちゃ楽しい!!とか、予想の斜め上なことでもいい。公式サイトやスターダストのプロフィールを覗いて「まだ籍はある」って確認して一瞬だけ安堵するしか出来ない。超特急公式からの発表が出来ないなら、他の場所からで良い。何かしらの圧力で言えないのなら、そこから抜け出せるまで。言葉が上手くまとまっていなら、出来上がるまで待つ。言葉が見つからないなら、貴方の得意な音楽でいいから。


正直、脱退しても引退していないなら芸能界で見つけられるし、生きているなら問題ないのでは?と思っていた。脱退したメンバーがいた時代にとらわれ過ぎじゃない?懐古厨乙(笑)と嘲笑っていた時もあった。あの時の自分へ、そんなことなかった。当事者になって分かるのは、やはり姿が見たいし言葉が聞きたい。大好きだった、私の生きる希望であった超特急のコーイチはもういない。今いるのは、奈良出身で音楽が好きな大学をもうすぐ卒業する予定の吉野晃一。彼の音楽や歌をきちんと受け入れたい。受け止めてまた応援したいって思わせてくれると信じているから。今まで出来なかったことが出来るようになって彼自身にプラスに働くのなら、貢献したい。その心構えがまだ完全じゃない。だからせめて生存確認だけはさせてください。

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未来にかける希望として。超特急は吉野晃一が脱退したことを悔しがるぐらい売れてほしい。そして吉野晃一は超特急コーイチが見たかったものが見れるようになってほしい。

6人の超特急と、吉野晃一。次の現場まで時間があるから受け入れられるのかは正直まだ分からないけれど、とにかくみんな、すべからく幸せになってほしい。

















最後に、超特急1号車お父さん担当イメージカラーは黒バックボーカルだったコーイチさんへ。
いやもう吉野晃一さん、代わりにお伝えください。


超特急の活動、楽しかったですか?幸せでしたか?
数ある人生の中で超特急を選んでくれてありがとう。
出会えて本当に良かった。
コーイチ推しやってて毎日楽しかったです。
幸せな時間をありがとうございました。
これからの益々のご発展をお祈りしております。