ぷれいばっく。


井出卓也さんのワンマンライブ、Takuya IDE 6th LIVE「DAY1」に行ってきました。

Twitterでの感想に留めておこうと思ったんですけど、公式文書に推しがいないのが不服なので書きます。コーイチ推しで吉野晃一さんのファン視点なので偏りがすごいですが、目にしたものが幻ではなかったことを確かにするために書き残します。


詳しいレポートはこちらをご覧ください。
【ライブレポート】Takuya IDE、独立後初ワンマン「今の僕を見続けてください」 | BARKS
日本語ラップの新たなる旗手が見せた覚悟と矜持 Takuya IDE(井出卓也)ワンマンライブ『DAY 1』をレポート | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス



会場は渋谷SOUND MUSEUM VISION。自分が出るわけでもないのにどこか緊張していて、道玄坂を重い足取りで上る。
フロアはほぼ満員。邪魔にならないよう無意識に下手後方に移動。持っていたタオルやペンライトから察するに、井出さんのファンの方と後藤さんのファンの方が近くにいました。(龍雅ファンだったのかな?)楽しみだね!と始まるまでのドキドキやワクワクが伝わって、気が気でない自分の気持ちが少しだけ溶かされました。


結論から言うと、めちゃくちゃ良い時間を過ごせた。


予備知識が乏しいまっさらな自分が楽しめるか?という不安は杞憂に終わりました。何よりも井出さんの印象が変わった。高速ラップ、マジすごい(こなみ)モニターに歌詞が映る楽曲もあったが、それがなくても聞き取ることができた。ギターを抱え、歌詞で音楽で、フロアを圧倒させるパワー。決められた小節の中に人生を詰め込み、紡いでいくその言葉に責任を持つという意志。ラップ以外にもしっとり系の曲もあることを知り、改めて何でも出来る方なんだと思った。一転、MCではにこやかな笑顔でゲストやフロアと対話したり、軽妙にグッズを宣伝したり、不慮のハプニングにも迅速かつ丁寧に対応していた。25年間所属していた事務所から独立しフリーになってから初ライブ、ということもあり、1人でどこまで魅せるのか綿密に考えているようにも思いました。


百聞は一見に如かず。井出卓也さん、かっこよかったです。

ゲストの後藤さん(KTRさん)、楠瀬さん、熊井さんのことも信頼していることが伝わった。
だからその同列に推しの名前があることが嬉しかった。




吉野晃一さんの出番はライブ中盤。

暗転したステージに突如として現れた吉野晃一さんに、周りから息を飲む声がする。


さっぱりとした髪型、見たことのある青みがかったサングラス、Y-3の白いビッグシルエットのアウター、白いシャツ。顔は少し丸くなってたかな。久しぶりに見る立ち姿に安堵と緊張が交錯する自分。そして彼にスポットライトがあたり、自作曲・Play backを歌い始めた。歌声が響くフロアに優しく音源が………………流れなかった。


以下、彼の台詞。

「うそ~~~~~~~~!?!?!」
「僕ね、今日カラスに襲われる夢見たんですよ。夢占い調べたら、災いの前触れって出たんですよ!絶対これやん!!」
「(音源再生が)直らない?じゃあアカペラで歌いますね。僕そこそこ歌上手いんで。皆さんクラップしてください」
「(なかなか揃わない手拍子に対して)そんな早くないよ!井出卓也のファンなんやろ!?タテ頑張ってえな!!」
「もう歌うからそれについてきて。あ、あとサビでプレイバックって言ってなー」


………なんやかんやありましたが、アカペラで1曲、歌い上げていました。


その姿にわたしはどこか安心感を覚えました。変わってない。
自分のファンが少ない(今回はどうか分からないけど)アウェイの会場、音が流れないアクシデントでも周りのせいにしない気配り、飽きさせない場繋ぎトーク、その場の空気を瞬時に自分のものに変えていく姿。

今まで沢山見てきた。たとえ1人でも、やってることは一緒なんだって。


MCでは、年上であるはずの井出さんに対してタメでつっかかったり、ステージに座って水を飲み出して井出さんに俺んちなんだけど!?と言われたり、衣装被りをネタにされたり、自宅のガスが止まったからと深夜に銭湯とラーメンにつき合わせたことの暴露をされたり……と、かなりマイペースな愛されキャラをさらけ出していた。その後、井出さんが曲中やフリースタイルラップで彼の名前をあげていたのがさらに愛されてるなあと感じた。天性の才能だよ。

井出さんとの共作曲(タイトルふわっとした感じで言ってたもんだから分からない……トライ?トロイ?)は、作詞:井出卓也、作曲:吉野晃一だと思うんですが、凄くかっこよかったですね。井出さんのキレのある低音と、よしのくんの伸びのある力強い高音がマッチして、反骨心漂う曲に厚みを持たせていた。フックでは井出さんと向き合ってアツく言葉をぶつけ合う。フリースタイルダンジョンのような掛け合い。赤くギラギラと照らされるステージ、かっこよく見せるために(自称)かけたサングラスから覗く視線も相まって、強めのお酒を頭からぶっかけられているような錯覚に陥った。何故この曲があることを世間に公表しない?音源化はまだでしょうか。ください。



コーイチさんを、いや吉野晃一さんを見たのは、1/29のEX:CHANGE@目黒ブルースアレイジャパン以来でした。あの時の吉野晃一さんは、キャラクターはそのままだったけど、以前よりも痩せており、前髪が表情を隠してどこか切なくて儚い雰囲気を纏っていた。音楽を生業としている方や耳の肥えたお客さんを前に立つ姿。そこで初めて聞いたPlay back。状況が状況だから皆受け取り方が違うと思うけど、私はその歌を聞いて安心したことを覚えている。今までの事はなんだったの?と悲しんだり憤ったりする気持ちよりも、「歌しかないって!これからも歌い続けてくれるって!その言葉を聞けて良かった」という感じ。Play backは、自分が歌う意義や目的を見つめ直し、その上で自分には音楽しかない!と歌う事の楽しさを伝えてくれている気がした。過去に触れていることを匂わせる詞もあったけど、それは決して悪い意味じゃないと思っていて、ていうか嫌いだったら歌にしなくない?辞めなくてもこの曲作ってうたうたいで歌ってたと思うし……主観だけど



個人的な話ですが(今までも個人の話だよ)わたしにはソロ活動に対してちょっとしたトラウマがあります。解散したバンドの推しが俳優として初めて舞台に出た時。エンドトークでミニライブが開かれて、私の視線の先に、推しの後頭部があった。他の俳優さんとステージの下、同じ客席で楽しそうに揺れる頭を見た時、彼はもうステージに立つ側の人間にならない事をまざまざと突き付けられた。もう楽器を奏でながらステージを駆け回る姿は見れない。バンドを辞めたくないと泣きながら言っていたのに、本当にもう二度と戻ってこない、と。

だから、吉野晃一さんが、「僕には歌しかないんだ これしか僕には無いんだ」とステージの上で歌ってくれたことは本当に嬉しかった。彼はステージの上に立つべき人だと思うし、スポットライトを浴びることで輝きを更に増していく人だから。私が好きなのは、ステージで生き生きとする彼の姿なのだ。それが超特急の中であれば嬉しいことこの上ないのだけれど。吉野晃一さんは何よりも音楽に携わることが好きな人だと思うから、歌い続ける環境だけは守られてほしい。



3/3を終え、吉野晃一さんの現場は現在未定である。出演したライブのレポートにすら存在を抹消されているから、円満脱退じゃないことを更に物語っている。複雑な心境。吉野晃一の進む道がかなりキツイことだけは伝わった。本人が胸張って、DAY1迎えられる日が来るのを心待ちにしています。応援しますって言いたいけど、本当に先が見えないから大手を振って励まし支えていくことは正直、難しい。よしのくん、選んだ道が正解になるといいね。


その一方、超特急は今日も新しい情報を発表して8号車の心を躍らせていく。6人で走り出した超特急にコーイチの影は見ないと決めていたのに、7人で着ていたTEFB衣装の生写真を見た時にはその仕打ちはなくないですか?とキレた。シングルのジャケットにコーイチの姿が見えたもんね(幻覚)というか1/6以降コーイチ及び吉野晃一のビジュアルがメディアに一切あがってないんだよ~~さすがにそろそろ顔出してもよくないか~~もう全部中途半端~~~~ほんとなんでだよ~~~~~~~~~~~~~




でも、こういうこと言うのも辞めないといけない。

自分がどうあるべきか。これからどうするべきか。
推しがこれからどうしていくのか。
分からないけれど自分なりに落としどころを作った。

だから、なんとか地に足つけて今後も生きていきます。


彷徨えるコーイチ推しの魂を導いてくれる新しい光に巡り合えますように。
吉野晃一さんにまた会えますように。その歌声を響かせ続けてくれますように。





f:id:tcsyzk1bh:20180306013045j:plain
超特急のファンクラブを3/3に更新した。
推しが好きだった6人に嘘はないと思うから。
浮気は許しません!だから、暫くはまだコーイチ名義でいさせてください。